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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「軟調スタート、米 FOMC への警戒感は強く・・・」~12/14(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 320.04 ドル安の 35650.95、ナスダック総合指数は 217.32 ポイント安の 15413.28 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28460 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、上方の窓を埋める展開。強い目標達成感が漂っており、上値の限界値に達したと思われる。

 本日の日経平均は軟調スタートが予想され、改めて下値を試す動きとなりそうだ。米国株が下落したことで、市場にはリスク回避の売りが優勢。全般的に軟調な展開を強いられそうだ。


 米国株が下落したのは、米 FOMC を控えているから。足元の消費者物価指数(CPI)が非常に高く、インフレ懸念が台頭。FRB による早期の利上げ観測が高まっており、そういった「タカ派」姿勢への警戒感が高まっている。パウエル議長もこれまで「一時的」としてきたインフレを訂正しており、物価上昇への警戒感を強めている。「米金利上昇→成長株、新興株の下落」といったイメージが湧きやすくなっており、それが日本株の上値を抑える要因となりそうだ。足元のマザーズ指数の軟調な値動きも、それを表した端的な動きと言えるだろう。


 投資家は引き続き「売りポジション」を持ちながら、下への備えをするべきだ。現時点で急落リスクはないものの、市場の雰囲気はかなり悪い。日経平均が再び窓を空けて下落すれば、投資家の弱気姿勢が一段と鮮明になるだろう。

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