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「軟調スタート、自由落下を余儀なくされる」~5/13(朝刊)

 昨日の米国株式相場は大幅安。ダウ工業株 30 種平均は 681.50 ドル安の 33587.66、ナスダック総合指数は 357.74 ポイント安の 13031.68 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27790 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、連日の大幅安。ボックス相場を下抜けており、先安観が強まる格好となっている。下方には複数の窓が空いており、これらを連鎖的に埋めることが予想される。

 米国株が急落したのは、CPI(消費者物価指数)が前年比 4.2%も上昇から。強いインフレが意識され、早期の利上げへの観測が高まる展開となった。米 10 年物国債利回りは 1.7%に接近。急激な金利上昇を嫌気する動きが強まり、ハイテクは軟調に推移している。日経平均は 300 円~400 円程度、下落して始まることが予想され、一段と「弱気相場」が鮮明になりそうだ。


 投資家はチャートの崩れを真摯に受け止め、売りポジションを維持するしかない。連日の大幅下落にかかわらず、日銀 ETF 買い入っていない。完全に見捨てられた状況となっており、「自由落下」を余儀なくされる格好となっている。「意外安」のあるだけに、投資家は細心の注意を払いたい。

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