昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 32.41 ドル安の 33815.90、ナスダック総合指数は 131.80 ポイント安の 13818.41 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28945 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。前日の急上昇に対する反動が出ると思われる。
バイデン大統領がキャピタルゲイン税のアップを示唆したことで、米国株は軟調推移。日本株もそのあおりを受けることになりそうだ。もちろん日本においては「選挙前」ということもあり、増税案はタブー。それでも本日は米株安を受けて、日本株は軟調スタートとなりそうだ。
日経平均の日足チャートでは昨日、窓を空けて上昇。先高観の強いチャートとなっており、強気形状へと変化している。本日は軟調スタートが予想されるものの、目先は上方の窓に向けて上昇することが予想される。
注目の日本電産(6594)は今期の営業利益見通しを 1800 億円とした。やや保守的な内容であり、投資家は期待ハズレに終わったことだろう。想定為替レートは1ドル=105 円としており、現行よりもやや円高の水準。同社株の寄り付き前の気配は、やや軟調に推移しており、投資家の決算発表への期待感はやや剥落した格好となる。
それでも安値圏で日銀 ETF 買いが入ったことは、市場に一定の買い安心感を与えている。日銀による「ステルス・テーパリング(隠れた緩和縮小)」の観測が後退しており、売り方の買い戻しを誘っている。「またボックス相場が続くのか・・・」という見方はあるが、個人投資家にとっては個別材料株を物色する良い投資環境となる。主力銘柄の上値は重いが、新興市場の一角、直近IPO、小型材料株には、投資家の食指が伸びることだろう。
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