昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 89.28 ドル安の 31008.69、ナスダ ック総合指数は 165.54 ポイント安の 13036.43 となった。また、時間外取引の日経平均先物 (円建て)は 28075 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想 定。下値を試すと思われる。 先週末の日経平均は窓を空けて大幅高。高値引けとなっており、先高観の強い状態とな っている。ただ、短期的な過熱感が強いことから、本日は利食い売りが先行。先週末の上昇 に対する反動が出てきそうだ。
ただ、足元の上昇相場の流れに変化はないだろう。外国為替市場では円相場が下落。1ド ル=104 円前半での動きとなっている。短期的な円高から脱しており、円安傾向が国内輸出 関連株の押し上げ要因となりそうだ。 また、トランプ大統領の弾劾の流れも、「一過性」と解釈することができそう。トランプ大統領 自体がスムーズな政権移行を公言しているし、得意の「ささやき」もサイト閉鎖の憂き目に遭 っている。側近からも愛想を尽かされており、求心力・発言力は急速に低下している。米国 の政治的混乱のリスクは小さく、その辺は気にする必要はないだろう。 あとは、新型コロナの感染爆発だ。感染力の高い変異種の流入が指摘されており、その影 響がどうでるのか・・・。現時点では「ワクチン接種→経済正常化」への期待が高く、株価への影響は限定的。世界的な金融・財政政策の流れもあり、過剰流動性は担保されている格好 だ。投資家は引き続き、「上目線」を維持し、買い続けるしかなさそうだ。

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