本日の日経平均は 68.11 円高の 27888.15 円で取引が終了した。朝方は上昇幅が 300 円程度に拡大する場面もあったが、その後は上値の重い展開。ローソク足では長い上ひげが出現した。
焦点となっていた前回の上方の窓上限(27862.69 円)をわずかに突破。強気形状へと変化した。しかし、ローソク足の長い上ひげは上値の重さを示唆。この買いサインが「ダマシ」となる可能性を示唆している。ポジションはいったん買いに戻すものの、将来的な不安が残る形となった。
焦点となっていたソフトバンク G(9984)の四半期決算は、純利益が 7615 億円となった。一部で赤字予想もあっただけに、ホッとした投資家も多いことだろう。時間外取引ではわずかに上昇しており、全体相場への悪影響は避けられそう。日経平均への寄与度の大きい銘柄だけに、市場の雰囲気を明るくしそうだ。
こうなってくると、投資家は判断が非常に難しくなる。基本的には手掛かり材料難の夏枯れ相場。オリンピックも終了し、あとは感染者の増加がどうなるのか――その辺が注目ポイントとなりそうだ。海外の情報によれば、ワクチン接種者の重症化も伝えられており、どうも一筋縄にはいかない様子。「コロナと長い付き合い」が見えているだけに、株価を積極的に買い進むのは難しい。
投資家はチャートがいったん強気形状に変化したことから、ポジションを買いに戻す必要があるが、かなり疑ってかかる必要がある。すでに長い上ひげがそれを暗示しており、明日、再び売り転換する可能性があるからだ。引き続き慎重に対処したいところ。
<マーケット・ストーリー>
救世主か誰なのか。係員の一人が救いの手を差し伸べてくれた。「あ~、助かった」―-でも安心するのはまだ早い。「あれっ、このオッサン、ハゲてる?」
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