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「適度な調整、一過性のもの」~1/15(夕刊)

執筆者の写真: Yasushi KuroiwaYasushi Kuroiwa

更新日:2021年1月20日

本日の日経平均は 179.08 円安の 28519.18 円で取引を終了した。朝方はもみ合いスター ―トなったものの、その後は徐々に値を消す展開。後場に入ってから下落幅が拡大した。 日経平均の日足チャートでは、陰線が出現。前日の上ひげの反動であると思われ、「適度 な調整」であるといえよう。「窓・ひげ理論」では、上ひげが出ると下方の窓に引っ張られやすくなる。下方には2つの窓が存在しており、そこまで下落する可能性があるのだ。

 ただ、こういった動きはあくまでも「需給要因」である。「買われすぎたから売られた」といっ た類のものであり、中長期的なトレンドを示すものではない。単なる「需給のアヤ」であり、一 過性のものであるのだ。 当然、この調整は短期に終わるだろう。下方の窓まで行くかどうかは分からないが、長くて 1週間程度で終息する可能性が高い。

そういった動きを予期するならば、下落局面は絶好の押し目買いポイントとなる。チャート が崩れないことを前提にすれば、結果的に安いところを拾った方が得だからだ。

現時点で市場は多くの悪材料を織り込んでいる。コロナ感染拡大→経済へのダメージ、一 部では医療崩壊も予想されており、そういったことを完全に消化しているのだ。よほどのサプ ライズがない限り、株価は下方向で反応しない。下落を見込んでいた売り方を、徹底的に締め上げる動きとなりそうなのだ。投資家は「下がらない株価」に疑問を抱くのではなく、「そう いったもの」として素直に受け止めるしかない。

 
 
 

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