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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「需給要因で急反発、上方の窓を埋めただけ」~6/22(夕刊)

 本日の日経平均は 873.20 円高の 28884.13 円で取引を終了した。朝方から堅調スタートとなり、その後は上値を試す展開。海運株など景気敏感株を中心に買いが優勢となった。


 日経平均の日足チャートでは大陽線が出現。ローソク足の組み合わせでは「入れ違い」が出現しており、相場の変化を感じさせる。前日の急落分をほぼ取り戻しただけに、市場には楽観論が強まっているのが現状だ。

 ただ、「窓理論」で見ると、本日の急上昇は上方の窓を埋めただけ。特に上方に窓を残しており、完全に戻り切っていないのが現状だ。「窓理論」の法則2の「売り」に相当し、ここは「戻り売り局面」。明日の下落が懸念される。


 日経平均のチャートは依然として弱気形状だ。本日の上昇は「需給要因」であり、決して信用できるものではない。チャートがいったん崩れたことで、ここで戻り売りを浴びやすくなっている。投資家はシビアに売りポジションを維持する必要がありそうだ。


 本日の上昇は昨日、2か月ぶりに日銀 ETF 買いが入ったことも要因となっている。安値圏にストッパーが現れたことで、ちょっとした安心感。それが買い戻しにつながっている面もある。


 ただ、米国の長短金利が妙に縮小。金利逆転となる逆イールドが懸念される状況下、問題の根は意外と深そうだ。明日、日経平均が改めて売られる展開となれば、投資家たちは現実へと引き戻されるだろう。


<マーケット・ストーリー>

こんな夢を見た。鉄骨を渡っている夢だ。足がぐにゃ~と動いて、バランスを崩してしまった。気持ちを確かにいったん持ち直したように見えたが、崩れた体勢はすぐには戻らない。「あ~、落ちる!」―-いずれ現実を直視することになるのだろう。

閲覧数:73回1件のコメント

1 Comment


j Ishitsuka
j Ishitsuka
Jun 22, 2021

米国の長短金利の逆転と日本の株価の関係があまりよくわかりません。どういう相関関係なのですか。

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