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「6 日ぶりに陽線出現も、弱気相場は継続」~7/2(夕刊)

 本日の日経平均は 76.24 円高の 28783.28 円で取引を終了した。一時的に上昇幅を拡大させる場面もあったが、買い一巡後は上値の重い展開。米雇用統計を控えた週末ということもあり、積極的に上値を買う動きにはならなかった。


 日経平均の日足チャートでは上ひげが出現。6日ぶりの陽線出現となったものの、高値圏での売り圧力に変化はない。弱気相場は続いており、週明けには新たに下値を試す動きとなりそうだ。

 外国為替市場では円相場が下落。1ドル=111 円台半ばでの推移となっており、これ自体は輸出関連株にはプラスになっている。ただ、米雇用統計の良好な数値を先取りしているのであれば、週明けにはこの円安材料が出尽くしとなる。いずれにしても今晩の米雇用統計を待つしかなく、投資家はその動きを見てスタンスを考えるしかないだろう。


 市場が気にしているが、コロナ感染者の拡大だ。京都大学の試算によれば、7月下旬から爆発的な感染拡大が起こる可能性があるという。8月4日頃には 2000 人超え。今後、人出が増えた場合には、さらにそれを上回るかもしれない。もちろん今晩の米雇用統計は大切だが、市場にとって重要なのは感染拡大による経済的ダメージ。それに伴う責任の所在だ。オリンピック強行で医療崩壊などが起これば、秋の政局に結びつくことは間違いないだろう。

「自民党敗北?」―-もし、それをマーケットが先取りしているのであれば、悲劇的な下落につながっても何ら不思議ではない。


<マーケット・ストーリー>

「溺れる者は藁をも掴む」というが、その藁すらなければ、水中で沈みかけたオッサンが両手を上げて、変な踊りをしているようにしか見えない。「あなた、すでに溺れていますよ」と冷静なコメントをしてあげても、それを聞く耳はすでに持っていないだろう。

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