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「しっかり、まずは上方の窓へ」~6/14(夕刊)

 本日の日経平均は 213.07 円高の 29161.80 円で取引を終了した。朝方から堅調スタートとなり、その後はもみ合い相場。積極的な買い材料も乏しく、買い一巡後は膠着感が強まった。


 ただ、上値トライの動きは継続しており、先高観の強いチャート。上昇突破の可能性を残しており、投資家は「買いポジション」を継続するしかないだろう。

 投資家が気にしているのは、やっぱり水曜日の米 FOMC だ。ここでテーパリング(緩和縮小)の議論がされるのか――それとも現状を維持し、ここをスルーするのか――投資家の関心が集まっている。ある専門家によれば、各委員の利上げ予想を示すドット・チャートの変化も重要だという。もちろん、そういったことは分かっており、市場は一定程度、織り込んでいる。今後、このイベントをどのように消化するのか――それが株価を予想する上で重要になってくる。


 この手のイベントは、投資家が警戒しすぎる面もある。FOMC メンバーもバカではないので、市場が過剰反応しやすいことくらいわかっている。なので、コメントを発するにしても、オブラートに包んだ優しい言い方をする。極端な発言は避け、次第にそういう雰囲気に慣らしていくのだ。


 足元で米消費者物価指数が5%も上昇したことは衝撃的であった。しかし、FRB の反応は冷静であり、これを「一時的」と捉えた。もちろん、ここで物価上昇を嫌気して、すぐに利上げに舵を切れば、マーケットは「拒絶反応」を起こすだろう。だから、市場を怒らせないように、「うまい言い方」でなだめているのだ――そういったことを投資家は理解すべきである。


 日経平均は「強気形状」を維持している。とりあえずは上方の窓埋めが規定路線とはなるが、その後の上昇突破もあり得る状況だ。「相場はそれほど強くはない」と認識しながらも、消去法的に「買いポジション」を取らざるをない状況だ。


<マーケット・ストーリー>

そろそろこの事態を重く見た大人たちによる会議があるという。まずは外国人の会議、そして日本人の会議だ。特に外国人の会議は重要との話。「どうせ大した話じゃないんでしょ」―― ナメてかかるのは簡単だ。

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