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「小幅続落も、強気形状は維持」~6/9(夕刊)

 本日の日経平均は 102.76 円安の 28860.80 円で取引を終了した。朝方から軟調スタートとなり、小幅安での水準でのもみ合い相場。方向感の乏しい展開となった。


 日経平均の日足チャートでは、短い十字足が出現。「調整局面のなかの小休止」といった感じであり、相場は方向性を探っているようにも見える。チャートの強気形状は続いているものの、上値の重さは明確。弱気転換しても何も不思議ではない状況にある。ちょっと危ないチャート形状となっており、投資家は慎重な姿勢が求められる。

 全体相場を押し下げたのは、東京エレク(8035)、アドバンテスト(6857)などの半導体関連。エーザイ(4523)が連日のストップ高になったにも関わらず、日経平均はマイナス圏に沈んでいる。想定以上に弱いことを示しており、この先の動きが懸念される。


 もちろん「アフターコロナ関連」はしっかりするものもある。JAL(9201)などの航空関連を中心に、「経済正常化関連」には執拗な買いが入っている。菅首相は「11 月には希望するすべてに人にワクチン接種」と語っており、これまで売られてきたコロナの影響を受けた銘柄には買い戻しが入りやすくなっている。オリンピックの成否はさておき、市場は「コロナ後」を見据えた動きがベースとなっている。投資家はそれを前提にトレードするしかないだろう。


 もちろんチャートが崩れたときには、すべての前提が崩れることになる。それが実際に起こるのか、それとも強気相場が継続するのか――慎重な姿勢で見守るしかない。


<マーケット・ストーリー>

特に大きな揺れはないが、ちょっとバランスを崩した肩車ペア。三人目を乗せる前にちょっと態勢を整えている。「気持ちが緩んでるんだよ。無事着陸したあとのことを考えても意味はない。今に全集中だ!」―-そんなお叱りの言葉が聞こえてきた。

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