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「様子見ムード強い、米雇用統計を控えて・・・」~6/4(夕刊)

 本日の日経平均は 116.59 円高の 28941.52 円で取引を終了した。米株安を受けて軟調スタートとなったものの、売り一巡後はやや下げ渋る形。トヨタ(7203)などに買いが入り、市場の雰囲気を明るくした。ただ、マザーズ指数が 1.9%の下落となるなど、先駆して上昇したハイテク、成長株は軟調推移。アフターコロナで鉄道、百貨店などディフェンシブの一角が買われるなど、新旧交代の雰囲気が優勢となっている。

 日経平均の日足チャートでは、十字足が出現。強弱感の対立を示唆しており、方向性は乏しくなっている。今晩の米国では雇用統計が発表される。市場予想は前月比 60 万人程度であり、実際にどのような結果となり、米長期金利がどうなるのかに注目が集まっている。


 もし、予想以上に非農業部門雇用者数が増加した場合には、米長期金利が急上昇することもあり得る。前月は 100 万人の予想に対して、増加はわずか 10 万人程度。それが逆に長期金利を低下させ、株高につながった面もあった。今回はどういう反応を示すのか――雇用統計の数値というよりも、米長期金利の動向に注目が集まっている。そういった意味ではちょっとしたリスクがあるのだ。


 日経平均はやや弱い動きとなったものの、チャートの「強気形状」に変化はない。上方の窓を目指す順番であり、短期的には 400 円程度の上昇余地がある。本日の下落によって「買い妙味」が増した格好だ。投資家は引き続き「買いポジション」を持ち、「上方向」への動きに賭けるしかない。


 ただし、足元で「相場はそれほど強くはない」ということが分かっており、上昇への過信は禁物だ。あくまでも「暫定的」ということを忘れることなく、場合によってはすぐに変化できるようにしておきたい。


<マーケット・ストーリー>

無謀な肩車はグラついた。届きそうで届かない。時間だけが経過しており、それが不覚にも必要以上の体力を奪った。いったん崩れたバランスはそうすぐには戻らない。ここから本当の真価が問われる。

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