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「窓下限を下回る、チャートは弱気形状へ」~2/19(夕刊)

 本日の日経平均は 218.17 円安の 30017.92 円で取引を終了した。朝方から軟調な値動きとなり、下方の窓下限(30092.34 円)を下回った。一時的に下げ渋る場面があったものの、前日の終値には届かず。窓空けは回避されたものの、強弱の分岐ラインを下回った。チャートはこれで弱気形状へと転じた。


 相場の足を引っ張ったのは、日銀 ETF 買いに対する懐疑的な見方。前場に TOPIX が下

落したにも関わらず、市場では「ETF 買いは入っていない」との見方が優勢。株価はその結果、戻ることはなかった。

 焦点となっていたファストリ(9983)は、本日は2%以上の下落。日経平均を 90 円ほど押し下げた。また、ファナック(6954)は「1月の中国向け工作機械が前月割れ」とのニュースから4%以上の下落。日経平均を押し下げる要因となった。


 日経平均のチャートが弱気形状に傾いたことで、投資家はいったん「弱気ポジション」に転じる必要が出てきた。下値メドとして意識されるのは、下方に空いている窓(29650.51 円―29662.41 円)。ここから 350 円程度の下落余地がある。


 投資家が気にしているのが、やはり日銀のスタンスだ。3月の「政策点検」でどのような指針が示されるのか・・・。それにマーケットがどのように反応するのか・・・。その辺をかなり気にかけている。日銀が「ETF 買い」という「伝家の宝刀」を放棄するのであれば、それはマーケットに大きなインパクトを与える。ファストリなどの値がさ株に、強い売り圧力を生じさせるのだ。それが結果として全体相場を押し下げ、「売りが売りを呼ぶ」展開も十分に考えられよう。また、日銀の意図とは反して市場が先走って「誤解」する可能性もあり、投資家はその点を十分に注意しなければならない。「ETF 買いを止めるな!」的な「催促相場」となっても何ら不思議ではない。


<マーケット・ストーリー>

天井にぶつかってバランスを崩したふわふわ怪獣は、屋上からビルの谷間へと転落しかけている。ちょうどこの季節はビル風が強く、どのように煽られるか分からない。最悪、地上の道路へと不時着できれば良いが、それなりに人通りもある。決して無傷では済まされないのだ。そしてユニクロ・ガールの「キャー」という声が響き渡った。

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