Yasushi Kuroiwa

2021年10月7日2 分

「堅調スタートも、基本は戻り売り」~10/8(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 337.95 ドル高の 34754.94、ナスダック総合指数は 152.10 ポイント高の 14654.02 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28075 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。

 米国株が上昇したのは、米債務問題で与野党が上限の先送りで合意。投資家心理が改善したからだ。ハイテク主導でナスダックが上昇しており、全体相場を押し上げた。

 外国為替市場では円相場がやや下落。1ドル=111 円台後半での推移となっており、円安歩調が日本株の追い風となりそうだ。

 ただ、日経平均の日足チャートでは昨日、上ひげが出現しており、上値の重さを露呈。弱気相場が継続している。本日は週末ということもあり、積極的に上値を買い進む投資家は少ないだろう。

 また、今晩は米雇用統計の発表が予定されている。投資家が警戒感を抱いており、様子見ムードを高まる可能性がある。あとは中国株の動向。国慶節明けで1週間ぶりの売買再開となり、不動産株を中心にその動向が気になるところ。

 投資家はチャートが弱気形状を維持していることから、「売りポジション」を維持するしかない。株価は一時的に上方の窓に引き寄せられる可能性はあるが、窓上限(28343.58 円)までは許容範囲。これが短期的な上値の限界値と考えたい。

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