Yasushi Kuroiwa

2021年2月23日2 分

「売り先行、バブル崩壊の前兆か?」~2/24(朝刊)

 昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 15.56 円高の 31537.35、ナスダック総合指数は 67.85 ポイント安の 13465.20 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29990 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は売り先行の展開を想定。軟調スタートになると思われる。

 一昨日の日経平均は買い一巡後に上値の重い展開。ローソク足では上ひげが出現して

おり、高値圏での売り圧力の強さを示唆している。チャートは引き続き「弱気形状」であり、先安観が残る格好。本日は売り先行となることで、改めて調整色が強まることになりそうだ。

 市場が気にしているのは、長期金利の上昇。米国株式市場では一時ハイテク株が下落するなど、成長性の高い銘柄には売り圧力が強まる場面があった。ビットコインも一時5万ドルを割り込むなど、「バブル崩壊」のような前兆パターンが表れている。過度に買い進まれてきた銘柄には換金売りが出やすくなっており、投資家は細心の注意を払う必要があるだろう。

 日経平均は窓を空けて下落することになりそうだ。改めて上方に壁があることが確認され、今度は下方の窓(29650.51 円―29662.41 円)を目指す展開となるだろう。短期的には 500円程度の下落余地があり、場合によっては本日中にも埋めるかもしれない。そうなった場合には、チャートは事実上の「ダブルトップ」を形成することになり、調整ムードが一段と強まることになりそうだ。投資家は「売りポジション」を持ちながら、どこで下げ止まるのかを見極める局面となる。

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