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執筆者の写真Yasushi Kuroiwa

「様子見強い、今晩はFOMC・米大統領演説」~4/28(夕刊)

 本日の日経平均は 62.08 円高の 29053.97 円で取引を終了した。朝方は軟調スタートとなったものの、売り一巡後は押し目買いが優勢。プラス圏へと転じた。ただ、引けにかけては伸び悩んでおり、上値の重さを示唆。明日の東京市場が休場ということと、今晩、FOMCの結果発表、バイデン大統領の演説などが控えていることから、ポジション整理の動きが強まった。


 日経平均の日足チャートでは、上影陽線が出現。引き続き、ボックス相場が続いており、小幅な値動きとなっている。上方に窓が空いていることから、短期的にはこれを埋める動きになるのだろう。500 円弱の上値余地がありそうだ。

 投資家は引き続き「買いポジション」を持ったまま、米国のイベント、そして大型連休を迎えることになる。もちろん、これらは投資家にとって大きなリスク要因。寝ている間に米国で何が起こっても対応できないし、ましてや連休中に変なコトが起こっても、これもまた対応することができない。どうしてもポジションを落とそうという動きが出て、足元の膠着相場を生んでいる可能性がある。


 逆の言い方をすれば、これらのイベントを通過すれば、買い安心感が生まれるのは事実だ。「結局、何もなかった」ということになれば、新規資金も入りやすくなる。日経平均の基調はどちらかと言えば「上方向」であり、買いが買いを呼ぶ可能性はある。投資家はそこに賭けるべきであり、それが「買いポジション」を持つ理由となる。


 もちろん、企業決算の本格化は株価の重石となっている。本日、デンソー(6902)は急騰したものの、多くの銘柄が「期待外れ」で相場の足を引っ張っている。コロナの長期化、ワクチンの遅れ、オリンピックの中止などが現実味を帯びれば、投資家心理は冷やされることになる。そこへ補選で全敗した菅政権の終焉、政局リスクが重なってくる。相場は連鎖的にマイナス方向へ転びやすくなっており、そういった点には注意する必要があるだろう。日経平均で言えば「上方の窓を埋められなかった」という事実が、その狼煙になる可能性がある。今後も「株価と窓の関係」を注視していきたい。


<マーケット・ストーリー>

「このまま肉が来ないんじゃないか?」―-そんな疑念が徐々に生まれてきた。もうすぐ店が休みに入ってしまう。そうなったら、完全に「おあずけ」だ。肉なしバーガー、すなわちそれはパンである。まったく味気ない・・・。

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