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「いったん買い戻しも、アヤ戻しの域を出ない」~2/25(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 92.07 ドル高の 33223.83、ナスダック総合指数は 436.10 ポイント高の 13473.59 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 26170 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 昨日の NY ダウは一時、800 ドル以上下落する場面があったものの、午後に入ってプラス圏へと浮上。ナスダックも急速に切り返した。バイデン大統領が表明したロシアへの追加制裁が「想定内」であったことから、急速に買い戻しの動きが強まった。

 日経平均は NY 株の切り返しを受けて、堅調スタートとなりそうだ。ロシアのウクライナ侵攻は予想通りの展開であり、市場ではいったん買い戻しの動きを強めそう。日経平均はこれまでの急落に対する反動もあり、いったんリバウンドを試す動きとなりそうだ。


 ただ、上昇幅が限定的であることから、「アヤ戻し」の域を出ないだろう。米国株はやや底打ち感のあるチャートとなっているが、日経平均は昨日に直近安値を更新したばかり。下落相場入りが明確となっている。下方の窓を一部埋めたことで、「ちょっとした達成感」は漂っているものの、「まだまだ下落余地ある」といった感じだ。本日は買い一巡後に再び上値が重くなる展開を想定したい。


 投資家が考えているのは、ロシア軍による「旧来型の侵攻」だ。防空システムを破壊し、地上軍が突入。首都キエフを占拠し、政治体制を変える、といったところがメインシナリオになる。


 ただ、プーチン大統領は核兵器の使用をチラつかせたり、ロシア軍がチェルノブイリ原発を占拠、といった報道もなされている。「さすがに核はダメでしょ」というのがコンセンサスであるが、万が一、これらが使用される恐れが出てきた場合には、市場は「パニック売り」を引き起こすかもしれない。投資家は「売りポジション」を維持しながらも、「通常モードでの底入れ」に期待したい局面となっている。

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