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「もみ合いスタートも、暴落前夜の様相」~8/20(朝刊)

 昨日の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 66.57 ドル安の 34894.12、ナスダック総合指数は 15.87 ポイント高の 14541.79 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27265 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、上影陰線が出現。売り圧力の強さを示唆しており、「ダム決壊」の様相を呈している。やや長い目で見た場合、三角保ち合いがかなり煮詰まった状況となっており、将来的な下放れが濃厚。今は「その前夜」みたいな感じとなっている。本日はもみ合いスタートが予想されるものの、引けにかけて徐々に売り圧力が強まってきそうだ。

 相場の下落の要因となっているのが、もちろんコロナ感染の拡大だ。緊急事態宣言が延長・拡大となっており、コロナとの戦いが深刻さを増している。東京では一部で医療崩壊ともとれる事案が散見されており、国民の危機感は高まるばかりだ。専門家はさらなる感染者増加を懸念しており、市場もそれを嫌気した動きとなるだろう。


 そしてそれに輪を掛けているのが、トヨタ(7203)の減産報道だ。年間ベースでは据え置きを発表しているものの、半導体不足、部品供給の懸念が現実味を帯びている。トヨタは日本を代表する企業であり、自動車はかなり裾野の広い産業。地域経済への悪影響も表面化しそうであり、株価全体を押し下げる懸念が出てきている。


 そして9月末に満期を迎える自民党・総裁へのリスクも高まっている。今後は不透明な政局が株価を押し下げることになりそう。本日は週末ということもあり、投資家の買い見送りムードは強い。「売りポジション」をキープしながら、「どの程度、下がるのか」―-下落相場を眺めることになりそうだ。

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