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「トヨタ・ショック、急落の危機」~8/19(夕刊)

 本日の日経平均は 304.74 円安の 27281.17 円で取引を終了した。売り一巡後は下げ渋る場面があったものの、大引けにかけて下落幅が拡大。見切り売りが優勢となっている。トヨタ(7203)が9月の世界生産を4割削減することが伝えられて、同社株が4%以上の下落。デンソー(6902)などの関連銘柄も、軒並み急落する展開となった。


 日経平均の日足チャートでは、上影陰線が出現。着実に下値を切り下げる動きになっており、ローソク足での先安観も強い。一気に下落する展開が予想され、かなり危険なチャート形状であるといえよう。投資家は今後の急落に備える場面であり、安易な買いポジションを持ってはいけない。

 市場が警戒しているのは、もちろんコロナの感染拡大。デルタ株、そしてラムダ株へと変化しており、「コロナ無間地獄」へと嵌まろうとしている。当然、それが政治リスクを産み、秋の政局を予感させる。続・アベノミクスの菅政権が崩壊すれば、日銀の量的緩和の流れが急速に怪しくなる。水道の蛇口をキュッと閉める感じで資金供給が止まれば、株価は当然、暴落モードへと突入するだろう。そして 10 月から 11 月にかけて、セリング・クライマックス(下落の最終局面)を迎えることになりそうだ。


 投資家が意識しなければならないのは、「幅」ではなく「率」である。仮に本日のように日経平均が 300 円程度下落しても、それはあくまでも「通常モード」。日経平均は時に牙を剥くこともあり、平気で 10%くらい下がることもあるのだ。先物にはサーキット・ブレイカーが発動し、「売るに売れない」という状況と生み出すことになる。いつか「値段がついていることが幸せ」と思える時代が来て、今日のような日を懐かしむときも来るだろう。「日経平均って、一時30000 円もあったんだ」と・・・。


<マーケット・ストーリー>

「信用していたのに・・・」―-実は足を引っ張っていたのは、クラスの優等生・豊田君だった。「彼がこんなことをするなんて・・・」―-徐々に意識が薄らいでいくなか、走馬灯のように彼との思い出が廻って行く・・・。

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