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「メジャーSQ、強気相場に変化はなし」~9/10(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 151.69 ドル安の 34879.38、ナスダック総合指数は 38.38 ポイント安の 15248.25 となった。また、時間外取引の日経平均先物(12 月限)の気配値は 29900 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。

 本日はメジャーSQ だ。大口投資家にとっては「格好の清算日」であり、寄り付きで売り買いが交錯するだろう。通常よりも出来高が増加することで、まとまった注文が出しやすいからだ。


 そして意識されるのが、その SQ と現物株の位置関係。短期的にはこの需給に左右されやすく、株価が動くことになりそうだ。思いのほか高めの SQ となれば、短期的に上値を抑えられる可能性はある。


 ただ、日経平均の「強気形状」に変化はなく、しばらく上昇相場は継続しそうだ。本日は週末で利益確定の売りが出やすいものの、足元で徐々に出来高が増しており、着実に利食い売りをこなしている。ローソク足での天井到達感もなく、先高観は維持しているのだ。投資家は幅広い銘柄に買いを入れることになり、上値追いの動きは続きそうだ。


 そして個別銘柄で気になるのが、SBIHDによる新生銀行へのTOBだ。1株 2000 円とかなり高めの設定となっており、これが銀行再編への思惑、収益が悪化している地銀などへの買いへとつながりそうだ。全体相場を押し上げる「金融相場」への起爆剤となるのかもしれない。


 あとは変異株の動向だが、このままギリシャ文字のオンパレードとなるのだろう。いずれは「オメガ株」とかが出てきて、「もうどうでもいいや」という話になりそうだ。ワクチンの有効性も減退することになり、徐々に話題性は乏しくなると思われる。


 そして自民党総裁選。一部の外資系証券では「マーケットは河野氏を好感する」というレポートを出しているが、果たしてその通りに行くのか。この手の政局は直前に二転三転するのが常。当然、一筋縄ではいかないだろう。投資家は「誰が首相になるのか」を予想するより、多くの事象を織り込んでいるとされる「チャートの形状」を注視するようにしたい。

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