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「一時3万円の大台を回復、強気に変化なし」~9/7(夕刊)

 本日の日経平均は 256.25 円高の 29916.14 円で取引を終了した。朝方は買い先行となったものの、その後は上値の重い展開。一時的に3万円の大台に到達したことで、達成感が漂ったようだ。日経平均のローソク足では上ひげが出現。上値の重さを示唆している。


 ただ、日経平均の日足チャートでは窓を空けて上昇しており、相変わらず買い圧力の強さを示唆。東証一部の売買代金も3兆 4000 億円に達しており、出来高も徐々に増えている。海外勢の買い戻し、国内投資家の主力株買いなどが旺盛となっており、まさしく「全員参加型」の様相を呈している。それだけ政策への期待感が高く、「とりあえず買っておけ」という雰囲気になっている。

 日経平均の大半を押し上げたのは、ソフトバンク G(9984)だ。指数を1銘柄だけで 134 円押し上げており、市場の雰囲気を明るくしている。同社株は海外に投資するファンド的な意味合いがあり、世界的な株高の象徴的な存在にもなっている。「相対的に日本株の出遅れ感は強い」という背景もあり、いよいよ日本株も本格的な上昇に転じた、といった感じとなっている。


 あとは総裁選の行方だが、これはまさに混沌。「勝ち馬に乗る」的な動きが出てきており、「一寸先は闇」となっている。9/17 の総裁選告示までにはある程度の枠組みが判明し、魑魅魍魎とした政治の駆け引きは終了することになるだろう。株価もこの頃にはピークをつけ、市場も「そこまでの勝負」―-といった様相だ。党員票・国民世論的には「河野氏が有利」といった下馬評だが、「石破が乗る河野は嫌だ」的なベテラン議員も多い。「最後の最後で、やっぱり岸田氏」という流れや、どんでん返しで高市氏などの流れもあり、予断を許さない状況だ。投資家は「誰になる」を予想するよりも、「流れ重視」で株価を買い上げるしかない。誰が首相になったとしても、とりあえず「金融緩和路線は継続」―-のシナリオに変化はなさそう。多少の強弱感はありそうだが、トレンドに逆らう必要はない。株価にとって重要なのは中央銀行のスタンス。これが緩和継続的であるならば、買えない理由はない。あとは大規模な財政出動・政策がついてくる――に違いない。


<マーケット・ストーリー>

勢いは止まらない。噴出孔から出てくるジェット水流の強さに変化がないからだ。あとはこの流れに任せて、ビニール浮き輪の上で、昼寝でもしていればいい。自然とそっちの方向に向かってくれるからだ。

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