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「上値は重い、下方の窓に引っ張られやすい」~8/26(夕刊)

 本日の日経平均は 17.49 円高の 27742.29 円で取引を終了した。朝方はやや堅調スタートとなったものの、その後は上値が重い展開。一時マイナス圏に転じる場面もあった。


 日経平均の日足チャートでは、小陰線(コマ)が出現。ザラ場中にやや売り圧力が強いことを示している。前日に上方の窓を上ひげで埋めているだけに、強い達成感が台頭。下値を試しやすくなっている。

 市場が警戒しているのは、もちろんコロナの感染拡大。それにともなう医療危機、経済への悪影響だ。当然、この辺は市場に織り込まれており、現状の延長線くらいでは大きく嫌気することはないだろう。


 ただ、政治不信が徐々に高まりつつあり、秋の自民党総裁選、総選挙で政治の枠組みが変わる可能性がある。足元、岸田前政調会長が総裁選の出馬を表明したことで、「菅続投」に一石を投じる形となっている。もちろん、同氏の出馬によって与党敗北のシナリオがやや後退することになり、それは株価にプラスに働くかもしれない。


 あとは明日のジャクソンホールがどうなるのか――。個人的には「無風」であると考えている。パウエル議長の発言は「無難」なものとなり、市場は「消化不良」を起こすだろう。それは米インフレ率の高まりが早期の引き締めの必要性を示唆しているが、実際にそれを発言すると、市場が嫌気売りを出すことが分かっているからだ。「お茶を濁す」形で、ウヤムヤにしたいというのが本音。なので、議長は「あいまいな表現」に終始するだろう。


 投資家は将来的な下落リスクを意識しながらも、「買いポジション」を維持するしかない。日経平均は短期的にはボックス相場を描きやすく、その後、方向性を探ることになりそうだ。


<マーケット・ストーリー>

一息、そして二息、そして三息―-徐々に体が落ち着いてきた。でも、安心するのはまだ早い。黒い影が忍び寄っており、いきなり足を引っ張られるかもしれない。突然、頭を押さえられることもあり得る。「コイツら信用ならねぇ」

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