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「上方の窓埋めで達成感、弱気相場は継続」~7/21(夕刊)

 本日の日経平均は 159.84 円高の 27548.00 円で取引を終了した。朝方は堅調スタートとなったものの、その後は上値の重い展開。徐々に値を消す展開となり、上値の重さを露呈した。


 日経平均の日足チャートでは、上影陰線が出現。ちょうど上方の窓を埋めた瞬間に上値が重くなっており、ここで強い達成感が出たことを示唆している。東京市場は明日から4連休。休みの前にポジションを軽くしたいとの意識が働き、株価は伸び悩む展開となっている。

 焦点となっていた窓空けは、実現しなかった。同時に弱気形状を維持しており、この一連の下落相場が続いていることを示唆している。


 上方の窓を完全に埋めたことは、「相場は極端に悪くはない」ということ示している。しかし、 同時に上値余地を失ったことで、株価は改めて下値を試しやすくなった。下方には3つの窓が広がっており、これを連鎖的に埋める動きになるだろう。


 相場の上値を重くしているのは、もちろん新型コロナの感染拡大だ。尾身会長は「8月第1週に東京で3千人感染」としており、オリンピック開催に警鐘を鳴らしている。当然、その後もオリンピックを続けるわけであり、さらなる感染者増加、そして医療崩壊が待っている。日本人の金メダル獲得でそういった危機感が薄まることが予想されるが、着実に経済を蝕んでいく。もちろんその能天気な政策が秋の政局を産むことになる――マーケットはそれを警戒しているのだ。


 日経平均が弱気形状を継続したこと、そして日銀ETFが入ってくる気配がないことから、株価急落の可能性は継続している。通常ではないことが起こるかもしれず、そういった非常事態に備え、投資家は準備を進めていかなければならない。


<マーケット・ストーリー>

たとえ石の上に這い上がって、それはバネで支えられているニセモノの石。水をかぶっていることもあって、かなり滑りやすい。そして再び池の中へ。足のつかない恐ろしさを味わうことになるだろう。

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