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「再び弱気形状、想定以上の感染拡大を嫌気」~7/28(夕刊)

 本日の日経平均は 388.56 円安の 27581.66 円で取引を終了した。朝方から軟調スタートとなり、再び下値を試す展開。窓を空けて下落しており、再び弱気形状へと転換した。


 株価を押し下げたのは米株安とコロナ感染拡大だ。足元の情報では東京でのコロナ感染 者が3000 人超え。尾身会長の予測を上回るスピードとなっている。東京五輪の開催が続けば、人々の気持ちが緩み、さらに感染拡大を進めることになりそうだ。早くも「1万人超え」の声もかかっており、予断を許さない状況だ。

 日経平均は窓空け下落となったことで、下方のテクニカルの壁の存在が否定される形となった。それは「底なし沼」を意味し、再び下落リスクにさらされることになる。米ハイテク企業の決算は株価の方向性を見いだせないものの、日本独自の要因によって下落リスクが生じている。「感染者の爆発的増加→経済・医療崩壊→秋の政局」が容易に想像できる状態にあり、投資家はその準備を進めていなければならない。


 投資家にとってこの下落リスクを回避する方法はいくつかある。ひとつはまったく投資をしないこと。あとは下落して儲けられる商品を買うことだ。株の空売り、先物売り、オプションでも何でもいい。下方向に賭けるしかない。東京の感染はオリンピックが終わる8月8日までは拡大し続けるだろう。その規模は前述の1万人を容易に想像させるものであり、冗談ではなくなってきた。あと2週間弱。日本にとって試練の時を迎えそうだ。


<マーケット・ストーリー>

差し出した手をそっと引っ込める。助けたふりして突き落とす。そんな茶番が繰り広げられている。「オリンピックは観戦できなかったけど、感染しますた」―-そんな冗談みたいな声が聞こえてきそうだ。

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