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「堅調スタートも、上昇したところは戻り売り」~1/28(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 7.31 ドル安の 34160.78、ナスダック総合指数は 189.34 ポイント安の 13352.78 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 26605 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。バウンドを試すと思われる。


 日経平均の日足チャートでは昨日、大陰線が出現。下方の窓を2つブレイクしており、先安観が一気に強まっている。典型的な「もみ合い下放れ」のパターンであり、新たなファンダメンタルズの壁③が確認できる状況。今後も執拗に下落圧力がかかりやすく、投資家は厳しい展開を強いられそうだ。

 ただ、本日の日経平均は米国株の下落が限定的だったこと、昨日の急落の反動もあり、堅調なスタートが予想される。日経平均は戻りを試すことになり、「どこまで戻るのか」が焦点となりそうだ。


 そのようななか、本日は週末ということもあり、投資家の買い意欲はかなり乏しい。米FRBは年4回~5回の利上げを目論んでおり、金利上昇が経済にダメージを与えるとの警戒感が強いからだ。日経平均は買い一巡後に早々に上値を抑えられる展開が予想され、改めて下値を試す動きとなりそうだ。本日の上昇は大きな下落のなかの「アヤ戻し」という認識で良さそう。投資家は上昇したところで、「戻り売り」を出すしかない。


 一方、米 FRB による金融引き締め観測が、「ストレートに株安につながっている」という市場の解釈には、やや疑問符がつく。なぜならば、米経済は現在、「ブレーキ」をかけ始めているところであり、決して「止まろう」という状態ではないからだ。徐々に減速していき、いずれは徐行、その後に「アクセル」を踏むことを考えれば良い。時速 100 キロで走っていて、ちょっとブレーキを踏んだくらいでは、まだ 80 キロから 90 キロくらいは出ているはず。なので、足元の株価急落の原因は、市場が勘違いしている可能性がある。現在はエンジンが過剰に回転しており、それを少し抑えようという話。決して「止まろう」ということではないはずだ。どこかでチャートが強気転換する可能性が残されており、投資家はそのタイミングをうかがうことになる。

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