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「堅調スタートも、現時点では戻り売り」~12/7(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 646.95 ドル高の 35227.03、ナスダック総合指数は 139.68 ポイント高の 15225.15 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28095 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すものと思われる。


 昨日の日経平均は2日連続で下ひげが出現。安値圏での底固さを示しており、ちょっとした調整一巡感が漂っている。しかし、チャートの弱気形状に変化はなく、下値リスクがくすぶっている。本日は買い先行となることで、その底打ち感が強く出るかが焦点となりそうだ。

 チャートが強気形状になるためには、まず、寄り付きで窓を空けなければならない。窓空けに失敗したり、終値ベースで窓が出現しなかった場合には、当然、弱気相場は継続となる。市場では押し目買いムードが強まりつつあるが、そうした楽観的な見方を一蹴することになるだろう。


 投資家は現時点において、「弱気相場は継続する」ことを前提にトレードしなければならない。寄り付きの高いところは「戻り売り」であり、ここはシビアに対応しなければならない。明確な買いサインが出るまで、「ちょっと待て」といった感じだ。


 本日は中国・恒大集団の米ドル建て債の利払い猶予期限を迎える。すでに恒大集団に関しては「デフォルトは織り込み済み」との見方だが、派生的に金融不安をあおる可能性は十分にある。市場が改めて警戒感を強めることになれば、日本株のリバウンドムードも後退することになるだろう。投資家は慎重な見方を強める場面であり、コトの成り行きを見守るしかない。

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