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「売り一巡後は切り返すも、弱気相場は継続」~8/18(夕刊)

 本日の日経平均は 161.44 円高の 27585.91 円で取引を終了した。朝方はやや軟調に推移する場面もあったが、その後はすぐに切り返す展開。後場に入ってからは高値圏でのもみ合い相場となった。


 日経平均の日足チャートでは、上影陽線が出現。安値圏での押し目買い意欲の強さを示唆しているものの、高値圏では相当の売り圧力がかかっている。高値、安値ともに切り下がる動きとなっており、下落相場は続いていると考えられる。

 「窓・壁・軸理論」ではかなり危ないチャート形状。下方のテクニカルの壁が何とか株価を支えているものの、徐々に売り圧力が勝りそうな勢い。将来的な下放れが視野に入っており、投資家はそれを前提にトレードする必要があるだろう。


 当然、相場を押し下げているのは、終わりが見えないコロナの感染だ。本日の東京の新規感染者は 5386 人、大阪も 2296 人と大台に乗せている。ワクチンの有効性が疑問視されるなか、歯止めがかからない感染拡大に、秋の政治リスクも台頭している。レームダック化する菅政権に対して、国民はどのような審判を下すのか。政治の枠組みが変われば、相場も変わる――そういったリスクが台頭しており、それが株安の原因にもなっている。投資家は何かと不透明なことを嫌がる傾向にあり、それが徐々に顕在化して格好だ。


 東証一部の売買代金は 2 兆 2000 億円弱。完全に閑散相場であり、夏枯れ相場でもある。薄商いのなかスルスルと下落する展開も予想され、相当の注意が必要だ。出来高が少ない下落は長く続く――そう思っておいた方が良いだろう。


<マーケット・ストーリー>

溺れかけている自分に誰かが手を差し伸べている。「助かったのか、いや、助かるのか――」、そう逡巡しながらも、「結局、こいつ手を離すんだろうな」と疑ってかかっている。もう、誰も信じられない。

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