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「強気転換も、窓埋め拒否に怪しさ」~8/24(夕刊)

 本日の日経平均は 237.86 円高の 27732.10 円で取引を終了した。朝方から米株高を受けて堅調スタートとなり、その後は上値を試す展開。窓を空けて上昇した。ただ、買い一巡後はやや伸び悩む動きとなり、ローソク足では上ひげが出現。上方の窓埋めを拒否する動きとなっている。

 「窓・壁・軸理論」では、「窓空け上昇」となったことで、チャートは強気転換。上方の「ファンダメンタルズの壁②」は取り払われたことになる。短期的には上下の窓を埋めるボックス相場を形成しやすく、株価はその通りに動きそうだ。


 焦点となるのが、その窓埋めの順番。「強気相場」であることから、「上方の窓→下方の窓」という順番となるが、すでに上方の窓埋めを拒否していることから、下方の窓埋めが先になるかもしれない。そうなった場合、明日の安い場面は「押し目買い局面」ということになり、その後の急反発が期待できる。上方の窓埋めへと動くからだ。


 ただ、そういった動きも基本的には需給要因。「相場のアヤ」にすぎない。中長期的な相場の方向性を示すものではなく、所詮「短期的な動き」にしかすぎない。


 ポジションはいったん買いポジションに戻すものの、これが「ダマシ」となる可能性はかなり高い。中長期的な視点で見た場合、下降チャネル(傾いた下向きのボックス相場)を描いているからだ。ズルズルと水準を切り下げており、将来的な下放れを予感させる形となっている。投資家はいったん買いポジションにするものの、かなり疑ってかかった方が良いだろう。


 市場が気にしているのが、もちろんコロナの感染拡大、そして週末のジャクソンホール、さらには政局不安だ。自民党の実力者が軒並み「菅続投」を示唆しており、そこにかなりの怪しさがある。一部の若手には「菅では選挙に勝てない」「政策論争が必要」などと考えており、総裁選の手前で急速な変化も起こりそうだ。同時に解散という伝家の宝刀もチラついており、9月に入ってから永田町は風雲急を告げるかもしれない。株価と密接に関係あるだけに、その辺の流れは注視しておきたい。


<マーケット・ストーリー>

また、誰か手を差し伸べてくれた。ようやく一息。これで溺れる心配はない。でも、このオッサン、どうも信用ならない。助けたのはいいが、また突き落とすんじゃないか・・・・。

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