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「戻りを試すが、岸田発言次第では・・・」~1/17(朝刊)

 先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 201.81 ドル安の35911.81、ナスダック総合指数は 86.94 ポイント高の 14893.75 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28300 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。上値を試すと思われる。

 日経平均の日足チャートでは先週末、長い下ひげが出現。上方に窓が空いている典型的な「窓・ひげ理論」の形状となっている。短期的には上方の窓を埋めやすく、最大で窓上限(28444.96 円)までの戻りが予想される。あと 320 円程度の上昇余地があり、場合によっては本日中にも到達するだろう。


 焦点となるのは、買い一巡後の株価の動きだ。現時点で「弱気形状」に変化はなく、本日の上昇は基本的に「アヤ戻し」にすぎない。買い一巡後に上値を抑えられる公算が大きく、そういった意味で本日の上昇は「戻り売りの好機」となりそうだ。


 投資家が気にしなければならないのは、終値ベースで窓空け上昇となるか否かである。もし、本日中に買い転換すれば、一連の下落相場が終了したことになる。上方の窓埋めは必至の情勢ではあるが、株価はどこまでこの窓を埋めるのか、そして窓空け上昇となるのか――その辺を見極める必要がありそうだ。


 その成否を大きく左右しそうなのが、本日の岸田首相の発言だ。本日、通常国会が召集され、岸田首相が施政方針演説をする予定となっている。そこで「マーケットとのコミュニケーション」がうまくいくか・・・。仮に金融所得課税の見直しや自社株買い規制への発言が出てくると、投資家は拒絶反応を起こすだろう。せっかくのリバウンドムードに水を差すことになり、市場は「アンチ岸田色」を強めると思われる。株価はナーバスな反応を見せることになり、明確に弱気シグナルを発することになりそうだ。投資家は一応、「岸田はダメ」という前提で、「売りポジション」を維持、状況を見守ることになる。


【本日のレポート銘柄】

リミックス・ポイント<3825>

川本産業<3604>

アスタリスク<6522>

ANAP<3189>

Birdman<7063>


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