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「権利落ち日、実質的には上昇」~3/30(朝刊)

 昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 338.30 ドル高の 35294.19、ナスダック総合指数は 264.73 ポイント高の 14619.64 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 28280 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はもみ合いスタートを想定。前日終値近辺から始まると思われる。


 本日は3月決算企業の権利落ち日である。日経平均で 240 円程度の配当落ちが予想され、見た目では下落しやすい状態となっている。


 しかし、日経平均先物の寄り前の気配をみると、早くも配当落ちを埋めるような動き。前日終値近辺からのスタートが予想され、実質的には「上昇」ということになる。

 株価を押し上げているのは、ウクライナ情勢の改善への期待。昨日、トルコで第4回目の停戦協議が対面で行われ、「一定の進展があった」と伝えられている。市場においてリスク後退が意識され、株価を買う動きがみられている。「ロシア軍はキエフ攻撃の規模を縮小させる」と言っており、こういったことも一定の安心感を生んでいるのだろう。


 ただ、アメリカの情報筋によると、このロシア軍の後退は「軍の立て直しで一時的」と指摘している。今回の侵攻の前にアメリカはこれまでは秘密にしていた極秘情報をロシアの行動よりも先に予告。その正確性が評価されている。今回も的中している可能性が高く、「ロシア軍はキエフ攻略を諦めていない」とみるのが本筋のようだ。投資家は一定の緊張感を保ちながら、この上昇相場と付き合う必要がありそうだ。


 もちろん日経平均は上昇トレンド継続中だ。本日も引けにかけて TOPIX 型の買いが先物中心に入り、相場を支えることになりそうだ。もちろん、そんなことは分かっているが、心理的な支援材料となる。そして本日から実質新年度相場入り。物色の矛先が変化する可能性があり、その辺を注視する必要がありそうだ。グロースか、バリューか。持続的な動きが期待できるだけに、その流れをよく観察しておきたい。

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