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「流れは下向き、新たな悪材料を警戒?」~1/20(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 543.34 ドル安の 35368.47、ナスダック総合指数は 386.86 ポイント安の 14506.90 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27745 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。リバウンドを試すと思われる。

 昨日の日経平均は窓を空けて下落。弱気相場に突入したことを示唆している。下方にあったファンダメンタルズの壁①をブレイクするような格好となっており、もみ合い下放れの様相。大きな下落リスクが生じている。


 ただ、本日は米国株がやや落ち着いた動きになったことから、日経平均はリバウンドの動きが優勢。いったん戻りを試すことになりそうだ。昨日の急落に対する反動が出ると思われる。


 それでも米長期金利は年 1.8%台で高止まりしており、米 FRB による金融引き締めへの警戒感は根強い。複数の FRB 高官は利上げペース加速を示唆しており、それが株価にマイナスの影響を与えるとの見方だ。日経平均はすでに下方向への動きを強めており、この流れに変化はなさそう。本日も買い一巡後に上値が抑えられ、改めて「相場の弱さ」を露呈することになりそうだ。


 同時にコロナの感染拡大も止まらない。東京の1日の感染者は 7000 人を超えており、第5波のそれを上回っている。重症化率は低いものの、人々の経済活動に影を落としているのは事実のようだ。


 当然、こういった流れは容易に想像できるものであった。なので、株価がわざわざ下落する必要のないものであり、「他に理由があるのでは?」と勘繰ってしまう。たとえば、ロシア軍がウクライナ、ベラルーシ国境近辺に集結しており、侵攻の可能性を示唆していること。突発的な衝突でもあれば、西側との代理戦争にもなりかねない――こういったことが危険視されているのかもしれない。投資家はコロナ以外の「新たな悪材料」に警戒するべき局面であり、幅広く情報を得ることにしたい。

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