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「米 FOMC への警戒感は強いが、強気形状は維持」~6/16(夕刊)

 本日の日経平均は 150.29 円安の 29291.01 円で取引を終了した。売り一巡後は下げ渋る場面があったものの、その後は改めて下値を試す動き。相場の弱さを示している。日経平均の日足チャートでは上ひげが出現。上値の重さを示唆しており、短期的には下落しやすい状況となっている。「上方にひげ・下方に窓」という典型的な窓・ひげ理論の形となっており、短期的には下落しやすい需給となっている。


 それでも日経平均は強気形状を維持。ファストリ(9983)が日経平均を 80 円ほど押し下げたものの、下落幅は限定的。ただ、米 FOMC を前に、投資家の警戒感が強かったのは事実だろう。

 現時点で FOMC のイベントリスクはそれほど高くないと認識したい。特にサプライズがなければ、市場には買い安心感が生まれ、日米ともに株価は上昇することになるだろう。投資家は「買いポジション」を維持しながら、コトの行く末を見守るしかない。


 与党が内閣不信任案を否決、国会を閉会したことで、7月オリンピック→9月解散・総選挙が濃厚となってきた。菅政権はオリンピック成功を自画自賛し、そのまま選挙に突入したいと考えているみたいだが、そう簡単に問屋が卸すかどうか。もし、観客を1万人程度、動員して「オリンピック感染」となってしまえば、その責任は免れないだろう。当然、「ポスト菅」「政権交代」が意識される展開となり、市場は政局混乱を嫌気して売りを出すことになる。


 ただ、投資家はそういったことが予想されても、現時点で「買いポジション」を維持しなければならない。チャートは依然として強気形状であり、そういった部分も織り込んでいるフシがあるからだ。明確な売りサインが出てくるまで、ここは我慢するしかない。


<マーケット・ストーリー>

上方の窓を閉めたと思ったら、今度は真ん中の窓。高級桐ダンスのそれくらい滑りがスムーズだ。でも、基本的にはすべて閉まらないと落ち着かない。そういう性格の持ち主だ。「ああ、今日は運命の外国人会議だね」―-これで我々の運命が決まる・・・。

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