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「米国株は急反発、OPEC が原油増産を検討」~3/10(朝刊)

 昨日の米国株式相場は大幅高。ダウ工業株 30 種平均は 653.61 ドル高の 33286.25、ナスダック総合指数は 459.99 ポイント高の 13255.55 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 25300 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は堅調スタートを想定。一気にリバウンドを試すと思われる。


 米国株が急上昇したのは、UAE(アラブ首長国連邦)が原油の増産支持を表明したから。OPEC プラス(ロシアを含む産油国)が増産を検討する見通しとなったことで、NY 原油先物相場が急落。前日比で 12%以上の下落となり、1バレル=109 ドル台となった。過度なインフレ懸念が後退し、市場では買い安心感が台頭。米国株は急速に買い戻される展開となった。

 日経平均の日足チャートでは昨日、連日で長い上ひげが出現。売り圧力の強さを示唆している。本日は買い先行となることで、窓を空けて上昇するかが焦点。基本的には弱気相場は継続しており、買い一巡後、失速しないかどうかが心配だ。


 もし、弱気相場が続いていた場合、ローソク足では再び陰線が出現することになる。仮に寄り付きで窓が空いたとしても、それをすぐに埋めてしまうことになる。引けにかけて値を消す展開となり、再び弱気相場が明確となる。明日以降、再び売りが優勢となるという算段だ。


 逆に、寄り付きで窓を空けて上昇し、上昇ムードが持続すれば、いったん強気相場に転じる可能性がある。その場合は上方の窓が目標となり、市場では買い安心感が台頭するだろう。いずれにしても「寄り付き後の動きが注目」ということであり、投資家はチャートの示すサインに注目することになる。


 我々は今回の下落相場で何回もダマされてきた。今回もそうならない可能性は否定できない。上昇に失敗したあとの株価は悲惨であり、それを念頭にトレードするようにしたい。現時点で投資家は「売りポジション」を維持しながら、「窓空けの成否」を見守ることになる。

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