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「米株安も円安が下支え、窓下限で下げ渋るか」~11/11(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 240.04 ドル安の 36079.94、ナスダック総合指数は 263.84 ポイント安の 15622.71 となった。10 月の米消費者物価指数(CPI)が前年同月比で 6.2%上昇。市場予想を上回っており、FRB による早期の利上げ観測が台頭。米長期金利が 1.5%台後半に急上昇しており、ナスダックなどのハイテク株が売られた。ただ 外国為替市場では米金利上昇を受けて、ドルが買われる展開。円相場は1ドル=113 円台後半で推移しており、円安が日本株を支えることになりそうだ。時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29040 円付近での推移。米株安にも関わらず円安が進行したことで、ダメージが相殺される形となっている。

 日経平均の日足チャートでは、上方の壁に対して下方に窓が空いている形。需給面でこれを埋めやすくなっており、本日中にも窓下限(29000.65 円)に到達することになりそうだ。


 その際、窓空け下落となった場合には、株価と窓の位置関係が逆転。一時的に下げ渋りやすくなる。下方の窓をすべて埋めることで、達成感が出やすくなるというわけだ。


 もちろんそのような動きで「弱気形状」が変化するわけではない。現在は上下の壁に挟まれたボックス相場。その上側に位置しており、どうしても上値が抑えられやすい。投資家はさらに下押しする危険性を考え、慎重なポジションテイクが必要なようだ。「売りポジション」を持ちながら、「どこで下げ止まるのか」を見極める局面となる。

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