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「自律反発、下方の窓まで 550 円の下落余地」~8/23(夕刊)

 本日の日経平均は 480.99 円高の 27494.24 円で取引を終了した。朝方から米株高を受けて買い優勢となり、その後はさらに上値を試す展開。大陽線が出現した。ローソク足の組み合わせでは、強気のたすき線が出現しており、やや底打ち感の強いチャートとなっている。


 「窓・壁・軸理論」では、上方のファンダメンタルズの壁に挑戦する形。それでもわずかに上ひげが出現しており、上値を抑えられる格好となっている。弱気形状は継続しており、明日にも改めて下値を試す動きとなるだろう。

 日経平均は「自律反発」の域を出ておらず、執拗に売り圧力がかかりやすい。中長期的には「三角保ち合い下放れ」の様相を呈しており、このまま下方の窓を目指す動きとなりそうだ。短期的には窓下限(26854.03 円)が下値メドとなり、550 円程度の下落余地がある。場合によってはそれをさらに突き抜ける可能性があり、注意が必要な局面だ。


 全体相場を押し下げているのは、市場エネルギーが細るなか、主要銘柄への断続的な売りだ。東証一部の売買代金は依然として 2 兆 3000 億円と低水準であり、投資家回帰の様相を呈していない。トヨタ(7203)が上昇しただけの単なる「自律反発」であり、しばらく下値模索の動きが続きそうだ。


 コロナ感染拡大に、政治の不透明感―-日本株を取り巻く環境は厳しく、投資家が積極的に買いを入れられる状況ではない。足元、日銀 ETF 買いは観測されておらず、下値を支えるストッパーも存在していない。将来的に「自由落下」する可能性が高く、投資家はそれを前提にトレードしなければならない。売りポジションを維持したまま、そういった「悲劇的な局面」を迎えることになる。


<マーケット・ストーリー>「浮力」っていうヤツなのか。自然と体が浮き上がってきた。水面のわずかな揺らぎが自分に安心感を与える。でも、呼吸ができないことに変わりはない。「あと、もう少し、あと、もう少し」

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