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「軟調スタート、下方に壁は存在しているのか?」~10/23(朝刊)

 先週末の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 286.89 ドル安の 33127.28、ナスダック総合指数は 202.37 ポイント安の 12983.81 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 31055 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すと思われる。


 日経平均の日足チャートでは先週末、下方の窓を埋める展開。売り一巡後は下げ渋ったものの、結局、上ひげが出現した。本日は軟調スタートとなることで、引き続き、下値を試す動きになるだろう。



 問題なのは、そのあとの動きだ。先週末の下落によってすでに下方の窓を埋めており、しかも下方には壁が存在している。「これ以上、下げられない」状況にも関わらず、本日は売り先行となる。下方のファンダメンタルズの壁③の存在が微妙となっており、この壁の有無が最大の焦点となりそうだ。


 もし、この壁が存在してれば、ボックス相場は継続。上方の窓に向けて上昇することになる。しかし、これが消滅していれば、チャートはかなり危ない形。軸は強烈に下向きに傾いていることになり、その後の急落が予想される。投資家は「売りポジション」を持ちながら、壁の有無を確認しに行くことになる。


 市場の関心は、次回米 FOMC での利上げの有無である。足元で FRB 関係者からタカ派発言が出ており、米長期金利は 16 年ぶりに 5%に乗せる場面も。同時に円相場は再び1ドル=150 円を付ける場面があり、相場が“節目”に来ていることを示唆している。市場では警戒感が強まるなか、NY 市場の金価格は 2 か月半ぶりに 2000 ドルを突破。中東情勢が悪化しており、安全資産のニーズが高まっている。米国の債券バブルの崩壊、覇権喪失が視野に入るなか、米ドルが世界の金融を支配する構図が消滅。中露などを中心とした「金本位制」が模索されていることも原因になっていると思われる。投資家は「転換期」にあることを認識し、「アメリカ 1 強」を妄信しないようにしたい。


 なお、昨日行われた衆参補欠選挙は 1 勝 1 敗となった。岸田政権による早期解散のシナリオは後退しており、政策期待による株価上昇は期待できないだろう。投資家は急落リスクにさらされながら、この下落相場と付き合うしかない。


【本日のレポート銘柄】

ispace<9348>

カバー<5253>

ソシオネクスト<6526>など


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