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「軟調スタート、再び弱気転換するのか」~8/16(朝刊)

 先週末の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 15.53 ドル高の 35515.38、ナスダック総合指数は 6.64 ポイント高の 14822.90 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27840 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 日経平均の日足チャートでは先週末、連日の陰線が出現。木曜日には上方の窓を上ひげで埋め、強い達成感が台頭。上値が急速に重くなっている。チャートの強気形状に変化はないものの、上方には目指すべき窓が存在していない。需給的には下落しやすく、本日もその動きが先行すると思われる。

 「窓・壁・軸理論」では現在、上下の壁に挟まれたボックス相場。上方にはファンダメンタルズの壁(割高の壁)、下方の壁は現時点で種類は分からないが、短期的には「ボックス相場」を描きやすくなっている。チャートは強気形状を維持していることから、本日の寄り付きで窓空け下落となれば、その窓を埋めるために下げ渋ることが予想される。それが「本線」であり、投資家はそのつもりでトレードする必要があるだろう。


 もちろん終値ベースで窓空け下落となった場合には、チャートは再び弱気形状へと変化する。その場合には下方の壁はテクニカルの壁(需給の壁・一時的な壁)ということになり、将来的に消滅するリスクを伴う。投資家は「買いスタンス」を維持しながらも、終値ベースで弱気転換するのか否かを見極める局面となる。


 今週もお盆休みの閑散相場が予想される。週末にかけて徐々に参加者が戻ってくると思われるが、基本的に買い手掛かり材料は乏しい。足元の円高、アフガニスタン情勢、コロナの感染拡大を嫌気して、投資家はどうしても様子見ムードを強めやすい。投資家は「売り転換」のリスクを気にしながら、「相場の強弱」を見極める局面となる。

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