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「軟調スタートも、下方の窓で再確認」~9/9(朝刊)

 昨日の米国株式相場は下落。ダウ工業株 30 種平均は 68.93 ドル安の 35031.07、ナスダック総合指数は 87.69 ポイント安の 15286.63 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 29910 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。


 昨日の日経平均は売り一巡後に切り返す動き。下方の窓の一部を埋めたことで、強い調整一巡感が台頭。上値を試す動きとなっている。

 本日は軟調スタートが予想されるものの、基本的には強気相場は継続。上値を試しやすい。緊急事態宣言は延長となったものの、市場は新政権への政策期待が大きい。日経平均は終値ベースでも3万円の大台乗せ。出来高を伴って上昇しており、「全員参加型」の様相を呈している。「買わざるリスク」が意識されており、株価は上値を試しやすくなっている。


 もちろん下値メドとして意識されるのは、下方に空いている窓(29705.04 円-29787.13 円)となる。昨日、埋め残した窓を「再確認」することで、強気相場を改めて意識することになるだろう。軟調に推移する場面は「押し目買い局面」ということになり、「良い買い場」を提供することになる。逆にここを死守できないと、一連の上昇相場は終了。チャートが弱気転換してしまう。「重要なチャートポイント」であるということを間違いない。


 市場の話題の中心はもちろん、自民党総裁選だ。昨日は高市氏が出馬を表明したことで、選挙戦が一段と熱を帯びてきた。一部で「安倍氏の傀儡」との厳しい意見はあるが、中長期的に株高を促す政権だと思われる。市場は「当選確率は低い」と考えながらも、心の奥底で期待している部分はあるのだろう。個人的には岸田氏が本命、対抗は河野氏とみている。当然、自分は政治評論家ではないので、あくまでもこれは勝手な予想。直前に大ドンデン返しがあるかもしれない。そして、このレースの予想にあまり意味はないと考える。むしろ、この混沌さを受けてチャートがどのように反応するのか――投資家ならその動きをつぶさに観察する必要があるだろう。「強気相場は継続するのか」――集中するのはその一点である。

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