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「9日ぶりの下落も、強気相場に変化なし」~9/9(夕刊)

 本日の日経平均は 173.02 円安の 30008.19 円で取引を終了した。後場に入ってから下落幅を拡大させる場面があったものの、引けにかけてやや下げ渋る展開。相場の底固さを示唆している。


 日経平均の日足チャートでは、上影陽線が出現。上値の重さを示したものの、8 日連続の陽線出現。ザラ場中での買い意欲の強さを示している。上昇相場は継続しており、明日以降も引き続き上値を試す動きとなりそうだ。

 焦点となっていた下方の窓埋めは、結局、そこまで届かず。相場がしっかりしていることを示唆している。通常、窓には株価を引き寄せる力があるが、それよりも相場の基調の方が強いということになる。現時点で「軸は上向き(相場の方向性は上向き)」の可能性は高く、改めて上値を試すことになるのだろう。


 市場の注目ポイントは、もちろん自民党総裁選だ。ただ、投資家が留意しなければならないのが、まずは中央銀行のスタンス、そして政策の順である。日銀総裁の人事権を握っているのは政府であるが、現時点で黒田総裁が云々という話は出ていない。どの候補になっても「金融緩和継続」がコンセンサスであり、株価を劇的に押し下げるものにはならない。


 あとは政策論議ということになるが、もっともハト派的なのが高市氏、次に河野氏、そして岸田氏といった印象である。もちろん実際、総理総裁に就いたときに公約の変更、気が変わる可能性があり、「この首相だからこの業種・銘柄」と断定的なものは言えない。


 また 9/17 の告示前にはいったん上昇が一服する公算が大きく、その後、上値が追えるかどうかは、「次の話」ということになるだろう。「目新しい何か」が出てくれば、それが中長期的な物色の矛先になると思われる。果たしてそれは何なのだろうか・・・。


 あと、気になるのが変異株「ミュー株」の動向だ。一部で「ワクチン効果は7分の1」という報道があり、例年のインフルエンザ同様、「イタチごっこ」となる公算が大きい。「同じコロナ」なので当然の帰結ではあるが、そのうちワクチン接種の必要性が疑問視されることになりそうだ。「人間との共生が前提」という従来型の意見が支配的となるのだろう。


<マーケット・ストーリー>

「さすがにスピードが速い」―-そう係員が気づいたのだろう。ジェット噴射の強さが調整されたようだ。これが逆に「緊急停止」などの異常事態は避けられた模様。まあ、ジェット噴射が少し弱くなったところで、水の流れがすぐに止まるわけでもない。

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